CGTech プレスリリース(国内)

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VERICUT Version 9.3 – データ活用で加工をよりスマートに

東京都豊島区 – 株式会社CGTechは、VERICUT(ベリカット)ソフトウェアの最新リリースであるバージョン9.3日本語版(日本語版は9.3)を2023年4月3日(月)にリリースします。VERICUTは、あらゆる種類のCNC加工、アディティブ、ハイブリッド製造工程における機械シミュレーション、検証、最適化における業界リーダーです。このソフトウェアは単独で動作しますが、すべての主要なCAMシステムと統合することも可能です。

VERICUT 9.3は、機械、工具、材料に関するデータを取り込み、シミュレーションと製造ワークフロー全体を改善する機能により、「よりスマートで」「より効率的な」製造工程の実現に重点を置いています。干渉チェックの改善、サブシステムごとの軸数制限の引き上げなど、VERICUTのコアを強化するための改良が施されています。工具性能データベースの切削工具データ、マシンモニタリングは、このバージョンの注目すべき変更点のほんの一部に過ぎません。この最新リリースでは、何百もの顧客主導の変更と改善にも対応しています。

「VERICUT 9.3は、よりスマートな製造のためのスマートなデータを提供し、お客様に『最先端』を提供します」と、プロダクト・マネージメント・ディレクターのGene Granataは述べています。「充実した加工指標、Forceの送り速度と工具のたわみの最適化により、この最新のVERICUTリリースは、あらゆるCNCマシンに対して最も高度に最適化され、かつ安全に実行できるNCプログラムを作成します。」

「VERICUT 9.3では、工具マネージャーは、ユーザーをオンライン工具情報や工具データベースと接続し、適切な使用のための対応データとともに「スマート」な切削工具をインポートします。新しい工具性能データベースは、機械オペレーターでなくても、一般的なさまざまな材料を加工するために適切な送りや速度を選択できるようにします。 これらの情報は、プログラマーが切削工具を意図したとおりに使用・最適化し、切削工具の破損や部品やCNCマシンの損傷の可能性を回避するのに役立ちます。」

VERICUTの統合最適化モジュールであるVERICUT Forceも、VERICUT 9.3では機能の追加と強化が施されています。コア機能の改善と同時に、たわみ計算が以前のバージョンではホルダー付きの円形ソリッド工具のみを対象としていたのに対し、回転工具アセンブリー全体を考慮するように変更されました。このたわみ計算の変更と切削工具データおよび材料に関する情報により、部品の表面仕上げが改善され、部品が適切な寸法を満たすようになり、切削工具の寿命も延びました。

「VERICUT Forceを使用することで、工具寿命が大幅に向上し、加工サイクルタイムも大幅に短縮されました。」と、Advanced Manufacturing, Ltd.(AML)のエンジニアリング・マネージャー、Jason Mills氏は述べています。「このモジュールは、私たちの製造業務に競争力を与えてくれるので、非常に貴重な存在で、生産業務には欠かせません。データベースから材料を選び、工具メーカーから入手した切削工具の形状を入力するだけです。あとはForceがバックグラウンドで計算をしてくれます。」


VERICUT 9.3 ハイライト

アセンブリーの構築、管理、再利用
VERICUTのアセンブリーマネージャーは、回転テーブルの構成、加工用アングルヘッド、ロボットのエンドエフェクター、または加工するワークと治具を含む様々なワーク固定セットアップなどのNCマシンの一部を作成および管理するために使用することができます。アセンブリーのライブラリーは、他の人が簡単にアクセスでき、新しいVERICUTプロジェクトで繰り返し使用できるため、プログラマーの時間を節約できます。

ステータスとHUDの改善
加工とステータスウィンドウおよびヘッドアップディスプレイ(HUD)に表示される情報を効率化します。HUDは、表示されているステータス情報に合わせて自動的に更新されます。また、「欄の表示の編集モード」を使用して、ステータスとHUDの設定を同時に編集することも可能です。ユーザーは、今後開くすべてのVERICUTプロジェクトで同じレイアウトを維持するために、ステータスグループの可視性をロックおよびロック解除することができます。

Force最適化の改善
Forceの改善により、加工部品の品質向上、工具と主軸軸受寿命の延長を実現します。たわみ計算が更新され、刃先交換式インサートミルやモデルファイルカッターを含む回転工具アセンブリー全体が考慮されるようになりました。また、すべての切削工具に切削体積率の制限を追加することができます。ソリッド工具と複雑な切削工具の分析と最適化も追加されました。

工具性能データベースと加工最適化データ
VERICUTの工具マネージャーには、工具性能データベースが含まれており、幅広い被削材の切削工具で使用する主軸回転数と送り速度の開始値を提案します。このデータは、VERICUTの工具マネージャーの加工最適化データと連動しています。加工最適化データは、主軸回転数と送り速度の表を表示し、プログラマーが使用する切削工具と加工する材料に基づいて、適切な切削速度と切りくず厚の値を選択するのに役立ちます。

CNCマシンモニタリング
VERICUTで使用するために、現場のCNCマシンから直接データを取得します。VERICUT 9.3でリリースされる最初の接続機能はプリチェックで、機械からデータを取得し、VERICUTの仮想機械が最高の「ツイン」であることを確認し、機械上のジョブ設定情報がVERICUTで検証されたものと一致することを検証します。ユーザーは主要な相違点を特定することができるため、機械で部品を実行する前に何が起こるかを正確に把握することができます。

 

 

CGTechについて
CGTechのVERICUT®ソフトウェアは、CNCシミュレーション、検証、最適化、分析、積層造形の標準となるソフトウェアです。 またCGTechは、複合材の自動ファイバ積層(AFP)、自動テープ積層(ATL)、および自動リベットCNCマシン用のプログラミングおよびシミュレーションソフトウェアも提供しています。VERICUTソフトウェアは、あらゆる業界のさまざまな規模の企業で使用されています。 1988年に設立され、アメリカ合衆国カリフォルニア州アーバインに本社を置く CGTechは、世界中にオフィスを構えています。詳細については、CGTechのWebサイト(https://vericut.jp)をご覧いただくか、電話(03-5911-4688)、またはメール(info@cgtech.co.jp)でお問い合わせください。

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編集メモ:  添付画像 – VC93 Press Release.jpg

CGTech、VERICUT、およびOptiPathは、CGTechの登録商標です。
AUTO-DIFFおよびX-CaliperはCGTechの商標です。