ベリフィケーション（基本モジュール）

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VERICUT ベリフィケーション

VERICUTの基本モジュールとなるベリフィケーションは、プログラムミスの検出や部品精度の検証が簡単に行えます。

ベリフィケーションはVERICUT製品ラインの基盤であり、他の追加モジュールを実行するために必要です。VERICUT独自のアルゴリズムの優れたパフォーマンスにより、高速で正確な結果が得られます。ボリュームのある切削を行ってもパフォーマンスは低下しないので、VERICUTは大量の切削と事実上あらゆる種類の材料除去技術を使用してプログラムを処理できます。

基本となるベリフィケーションでは、3軸フライス加工と2軸旋削（複数のセットアップ位置を含む）を検証します。回転4軸および5軸位置決め/割り出し動作における、工具、材料、および治具間の衝突を検出するにはマルチアクシスモジュールが必要です。マルチアクシスを追加して、位置決め中の衝突を検出し、4軸と5軸の連続フライス、穴あけ、旋削、およびミルターンの複合操作中に切削を行います。

ベリフィケーションでは、次のようなエラーを検出します。

• 設計ミス、または誤り
• プログラミングミス
• 早送りでの接触
• 治具やクランプとの衝突
• ツールシャンクやホルダーの衝突
• CAD/CAMやポストプロセッサのバグ

正確なエラー検出とレポート
20年以上の開発により、VERICUTは非常に正確にエラーを検出します。エラーは選択した色で表示されます。エラーをクリックすると、原因となっているツールパスレコードが表示されます。すべてのエラーはログファイルに記録されます。シミュレーションをバッチモードで実行し、すべてのエラーのスナップショットを記録するようにVERICUTを設定できます。

CNC制御エミュレーションとGコードのサポート
VERICUTはCNC制御ロジックを正確にエミュレートします。工場内のさまざまなタイプの機械、各種コントローラ、プログラム、部品、機能を考慮して正確にシミュレーションできます。ほとんどのCNC制御をシミュレーションするために特別なプログラミング言語は必要ありません。

VERICUTには、次のようなメーカーのコントローラのライブラリが含まれています。

今日のNC工作機械は複雑なNCプログラムを処理します。VERICUTは、NCプログラマーとNCシミュレーションおよび検証ソフトウェアのプロフェッショナルによって設計されました。この理解と専門知識により、VERICUTは、多軸加工機、複雑なNCコード、高度なプログラミング技術を使用する場合に最適なツールです。

また、コントロールをカスタマイズする柔軟性も得られます。プルダウンダイアログボックスを使用して、Gコードの文字と数字を論理的な「ワード/アドレス」形式で定義し、制御機能をシミュレーションするCGTechアクションマクロを呼び出すように構成します。制御ロジックは、ワード/アドレスの解釈方法を変更できる条件チェック（ブロック内の他のコード、現在の変数値、マシンの状態など）もサポートします。

モデル分析

ベリフィケーションモジュールを使用すると、切削部品の形状を表示および分析できます。モデルをズーム、反転、回転できます。モデルは任意の方向で複数に断面化できるため、ソリッドモデルでは見ることができない領域（ドリル穴の交差など）を確認できます。

X-キャリパー™ツールは、厚さ、体積、深さ、ギャップ、距離、角度、穴の直径、コーナー半径、エッジなどを測定します。任意のX、Y、Zコンポーネントの距離測定が含まれます。

NCデータの変換

ベリフィケーションモジュールは、強力なリバースポストプロセッサでもあります。NCプログラムをAPTまたはその他のNCデータ形式に変換することにより、工作機械とプログラマーの貴重な時間を節約し、古いNCプログラムまたは互換性のないNCプログラムをリサイクルすることができます。

材料の定義と切削工具のシミュレーション

VERICUTで材料モデルを定義したり、CADシステムからインポートしたりできます。VERICUTは、複数または段階的なセットアップに対して、複数の独立して移動する材料モデルをサポートします。VERICUTは、複数の同時切削をシミュレーションします。ホルダーを工具の「非切削」部分として設定して、衝突をチェックできます。VERICUTは、凹状の底、または超硬インサートを取り付けるフェイスミルなどの非中心切削エンドミルをサポートしているため、不正な傾斜運動によってワークピースや切削工具を破壊する心配がなく、設備を最大限に活用できます。